豪初リニア高速鉄道案、NT─SA間で浮上
オーストラリアの北部準州(NT)ダーウィンと、南オーストラリア(SA)州アデレ
ードの間を南北に縦断する、国内初となる磁気浮上式の高速鉄道計画が浮上しているも
ようだ。両準州・州政府が、時速最大500キロメートルの高速鉄道「ギャロッピング・
ガン(Gallopping Ghan)」の建設について協議を進めていることが明らかになった。
NTニュースが1日、伝えた。
磁気浮上式鉄道はリニアモーターカーと同様の磁気浮上設備の上を走るもので、高速走
行できるだけでなく、環境負荷が低い。中国や日本、韓国ではすでに導入されており、
欧州でも試験走行などが行われている。
ただし、NTのガンナー主席大臣は、計画はまだ初期段階とし、地元の雇用に大きく貢
献すると述べたのみで、詳細についてのコメントは控えている。
建設には数十億豪ドルかかるとみられるが、資金源などは明らかではない。計3,000キ
ロメートルにおよぶ両都市間の移動に選択肢が増えるため、実現すればNTとSA州民
にとっての恩恵は大きい。現在は、飛行機か自動車での移動が一般的だが、国内観光の
目玉の一つでもある大陸縦断特急「ザ・ガン(The Ghan)」も週1回の頻度で走行して
おり、2泊3日で両都市をつないでいる。
https://www.nna.jp/news/show/1887184