[情報] 緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。vol.90

作者: OGATA (HARUKA)   2009-05-16 00:21:32
◆◇ 「 緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。」 ◇◆   2009年2月20日発行
                vol.90「ベサメムーチョ! 5/5」
(注:これは「ベサメムーチョ!」5号続きの5号目です。Vol.86からどうぞ)
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 3daysライブの千秋楽・日曜日。オーディエンスは推定2500~3000人。
 パンパンのオールスタンディング!
 音環境は、けして最高ではありませんでした。でも頑張ってくれた。みんな。
 お客さんも大盛況! 悲鳴のような歓声が上がりました。
 日本だと、頭のてっぺんから「キャー!」という声なのですが、ムコウのみんなは
男女問わず、ハラの底から「うおおお!!」という声を上げるのですね。あまりの歓
声のすごさに地響きが起こり、ステージがゆらゆら揺れました。
    最高の、ステージでした!!!
 ものすごい声で愛を表現する彼ら。
 歌う時も芝居の時も、ゾクッと来たら「うお……」といいかけるのですが、それを
他のファンが、「シー!」「シー!」と牽制して押さえ、じぃっと聴いている。私の
歌を、芝居を、ひとことも聴き漏らすまいというように。
 (これは現地でも初めてのことだそうで、現地スタッフが驚いていました)
 そして、終わると地鳴りのような歓声! 拍手! 地団駄!
 逆にアンコールでだけ、「残酷な天使のテーゼ」を歌い出すと全員が日本語で大合
唱に! すごいですよ……本当に全部日本語で歌うんです。ひとことも間違わずに。
 特に凄かったのは、1分くらいのシンジの声のパフォーマンス(芝居)の後。
 そして歌では、意外や意外、オリジナルソング「ENDLESS LOVE」の後!
 空気の圧力で浮くかと思ったくらいのエネルギー値でした。
 MCのyossyが「蔵馬・雪兎・エメロード姫・はるか・シンジ……みんなは誰が一番好
き?」と聞いたら、全員揃って何かを叫ぶので「?」と思っていると、彼女は笑って、
「あなた自身が一番好きだと言ってるんですよ。緒方さん」と言われてびっくり。そ
んなこと、……まるで日本のファンみたい!(という表現が適切なのかな?(^^;)
 アンコールが終わった後も、いつまでもいつまでもコールし続けてくれました。
 次のイベントが始まるから、もうオガタのパフォーマンスは終わりだよ、とMCが告
げて収まっても、私の楽屋がある下手側に数百人が固まって、ずぅっと叫んでくれる
たのです。
 「OGATA!」「MEGUMI!」「I love you!」「あいしてる!(日本語)」「もう一回
出てきて!」「もう一回会いたい!」「please…!」etc。
 次のイベント開始までの約15分間、その声は止むことなく響き渡っていました。
 「出て行きたいけどいい?」「次があるから、ちょっと…」「そうだよね」。
 ヒートアップした体にかけたナチュラルウォーターは、目から溢れるものも洗い流
してくれました。
 ストレートに愛を表現し、熱く私を求め続けてくれた、メキシコのファンたち。
 2000km・3000km先の町からも会いに来てくれた、何千人のひとたち。
 けして裕福な国ではないのに。経済事情は本当に大変な中なのに。
 最高に幸せでした。
 こんなに愛してくれる彼らの前で、ずぅっとパフォーマンスしていたい。
 「帰りたくない。日本に」
 思わず、そう、思ってしまうくらいに……。
 夜の最後の呑み会(6人)の席で、また、空港の搭乗口で。
 コーディネーターのみんなは、「帰って欲しくない」と言ってくれました。
 うっすら涙を浮かべながら。私も、涙目でした。
 今まで感じたことのないレベルの限界感・絶望感に襲われながら、最後は笑って帰
国できた。
 それは、ムコウのファンやスタッフの笑顔の力が大きかったです。
 でもやっぱり、深い深い部分からサポートしてくれていた、宮澤・森藤両氏がいて
くれなければ、何もできなかった。ふたりのうちどちらが欠けていたとしても。もし
2人がいなかったら……心が折れた私は、仕事ができずに評判を落とし、いろんなも
のを失っていたかもしれません。
 彼らの優しさが、仲間としての絆が、このライブを結果的に成功へと導いてくれた。
 そして、オリジナルソングの同期の音に潜んで、密かにココロは私達と同行してく
れていたはずの、バンドメンバーたちの精神的サポートも(笑)。
 そしてそして、歌のバックに流させていただいていた、各アニメーション作品のフ
ィルムにこめられた、たくさんのクリエーター・キャスト・スタッフのみなさんのエ
ネルギーという名のサポートも!
 やっぱり私は、ひとりじゃなんにもできない。
 それを痛感した日々でした。
 そして、地球の裏側からこんなにも熱く、日本のアニメを愛している人達がいるの
だということを、業界のみんなに伝えたい。誇りを持って貰いたい。もっと。もっと。
もっと!
 ありがとう、メキシコ!
 ありがとう、みんな!
 ありがとう、ジャパニメーション!!!
 懲りずにまた行ってみたいです。かの地へ。

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