[情報] 緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。vol.89

作者: OGATA (HARUKA)   2009-05-15 23:43:27
◆◇ 「 緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。」 ◇◆   2009年2月20日発行
                vol.89「ベサメムーチョ! 4/5」
(注:これは「ベサメムーチョ!」5号続きの4号目です。Vol.86からどうぞ)
*******************
 3daysライブの2日目、本編終了後一旦戻ろうと楽屋の方向を向いた途端、ブラック
アウトしてしまった私は、見えない視界の中、根性で袖までなんとかたどり着き、ス
テージを降りる階段にさしかかったのを足で確認した後(ここまでこれたのは奇跡!)
、一段降りたところで力尽き、崩れ落ちてしまいました。
 こんなことは初めて。
 その私を、待機していた現地の看護師さんたち(男性)が抱え上げ、楽屋へ。酸素
ボンベ(スキューバ用)で酸素を吸入させられつつ、血圧と体内酸素測定。
 普段、私はどちらかというと低血圧気味なのですが(時折下が40になる時アリ)、
その時に測った血圧は、上が180で下が125! びっくり……。
 酸素濃度も、数値がよく聞こえなかったのですが、低めだったようす。
 最初は朦朧としていたのですが、覚醒するもんですね。
 凄まじいお客さん達のコールに、「行かなきゃ」と、、、
 1分ほどで起き、ステージへ。無事アンコール終了。
 楽屋へ帰還後はまたしばらくへたれておりました。
 そうこうするうち、頭頂部から全身真っ赤で汗みどろな宮澤正人氏が楽屋へ。 事情
を話すと「やっぱり」と呟き、「でも歌のピッチ(音程)は合っていたよ。聞こえて
なさそうではあったけど、ちゃんと合ってた。絶対音感のせいかな。よく頑張ったね」
と言ってくれて、安堵のあまり私は涙目に。 それからひたすら謝ってくれました。宮
澤氏のせいではないのに……。
 どうやら、「これはメインステージのための卓なので絶対にいじるな」と言ってい
たにもかかわらず、途中のステージのPAが配線から何からめちゃめちゃにしてしまっ
たようでした。
 私は専門的なことはわからないのですが、操作する卓ではなくて元の部分からいろ
いろやってしまわれていて、、、ひとつだけわかったのは、リバーブの元が「完全オ
フ」になってしまっていたらしく。等々。
 普段、まず怒鳴ったところなんかみたことのない、ジョーク満載の宮澤氏(もちろ
ん彼流の「ポーズ」で優しさなんですが)がめちゃめちゃキレ、英語で怒鳴りまくり、
それをコーディネーターのぺぺが翻訳しながらスペイン語で輪に掛けて怒りまくり(
彼も本当に優しいいいヤツ!)、あまりの騒ぎに招致元であるTNTの社長が飛んできた
のだそうで。
 「安心してくれ、あのスタッフ達は全員クビにした」 とのこと。。。(^^;
 その夜、TNTの方々による、私達の歓送会。
 翌日の千秋楽は、次の日に「後日祭」があるために正式な歓送会ができないので、
という理由と、私達がそのまた翌日は3時にホテルを出て空港へ向かわなくてはならな
いので、遅くまで呑めないという理由とでこの日に。
 シンガー、ダンサー、カルテット、そして食事と最高級のテキーラ……いろんなも
のに酔わせていただいた私達に、
 「メキシコにはあなた達のアミーゴ(親友)がいることを忘れないで欲しい」
 と、その証の、大きなハットの授与。
 それから、社長が、私の目を見て、こんなようなことを言ってくれました。
 「あなたには本当にたくさんのことを教わった。あなたの発言や行動が、全て
 お客さんを大切にするからだということを、ステージを見てハッキリわかり、
 感動した。お客さん達は本当に喜んでいた。本当にとても盛り上がってた!
 彼らと私達はきっと、ずっとあなたが好きだと思う。
 私達があなたの言葉に動かされ、経験してきたこの数日間は、遅れていたメ
 キシコのエンターテイメント業界にとって、大きな財産になりました。
 絶対にまた来て欲しい。その時にはもっと成長した私達でお迎えします。
 私はあなたの歌がとても好きになりました。アニソンも好きだが、特にオリ
 ジナルソングにとても感動した!」
 と……。お互いに、涙目に。
 そして固い握手と、ハグと、優しいキスを頂きました。
 「明日は威信にかけてもキッチリやります。やらせます」 と宣言する社長に、
 「Sii! Me, too!」(「もちろん、私も!」ごちゃまぜ言葉/爆) と頷いたのでし
た。
 (vol.89に続く)

Links booklink

Contact Us: admin [ a t ] ucptt.com