續上篇樹林老師接受這個工作的經緯
3. 「この仕事、やったほうがいいよ」
Part.3 這個工作還是接比較好喔(接啦接啦
岩田
『覚醒』を2本をあずかった、
という話ですけど、ご多忙な樹林さんに
ゲームをするような時間はあったんですか?
雖說拿了兩片覺醒,但樹林先生你行程這麼忙有時間玩遊戲嗎?
樹林
タイミングがよかったんです。
ずっと忙しかったんですけど、
会ったのが年末でしたから
漫画の連載も合併号になりまして・・・。
當時時機實在是頗湊巧。
雖說一直很忙,但會面的時候是年末,連載的漫畫也剛好變成合併刊
(就是遇到連假週刊會兩刊作一刊)
岩田
年末進行ってやつですね。
時機是年末喔
樹林
はい。それで2週間分の仕事をして、
そのあと2週間ばかりの休暇がとれたんです。
で、海外に骨休めに行くことになりまして、
行きの飛行機のなかではじめることができました。
是的,而從那之後工作兩個禮拜,之後兩週又是休假
於是就去海外渡假了。然後在去程的飛機上面開始玩了起來。
岩田
『覚醒』をやってみて、いかがでしたか?
玩了之後,感覺如何?
樹林
「これ、けっこうおもしろいなあ」と(笑)。
「這個東西,還蠻好玩的嘛」(笑)
岩田
ええ(笑)。
樹林
でも、「ちょっと物足りない部分もあるなあ」
とも感じたんです。
で、そのとき、当時は高校生だった娘が
「わたしもやりたい」と言うので、
1本を渡したんですけど、すごいペースで遊びはじめたんです。
ずっと遊び続けているので
「そんなにおもしろいの?」と聞くと、
「これ、すごくおもしろいから、
この仕事、やったほうがいいよ」って。
不過,也覺得有稍嫌不足的地方。
就在當時,還在讀高中的女兒說也想嘗試就把其中一片給他。
然後就以飛快的速度開始玩了起來。
看他持續一直玩,就問說:「這有那麼有趣嗎?」
「嗯超有趣的!這案子接比較好喔~」
(原來是被女兒推坑...)
横田
(しみじみと)ありがたい話ですねぇ。
真的是感謝讚賞
樹林
「でも、話がけっこうベタだから、
もっとおもしろくできると思うよ」って(笑)。
「不過,故事感覺頗爛,覺得可以做得更有去喔(笑)」
一同
(笑)
(被桶一刀的横田)
岩田
「お父さんの出る幕です」って。
暗示著「該輪到爸爸你出場了喔」?
樹林
そうなんです。
「じゃあ、やってみるかな」って。
それで予定を調べると
そうとうやばいスケジュールにはなってたんですけど、
そのなかに先延ばしできそうな仕事もあったんです。
しかも今回は、3本の物語をそれぞれ、
原稿用紙に換算して10枚くらい書けばいい
という話だったんですよね。
嗯沒錯。
於是就對女兒說:「那我就試試看吧!」
查了查我的行程後,雖說行程還是頗緊,但也發現了能延後的工作。
再加上聽他們之前說
這次作三部故事所需的字數算起來只要大概各用十張原稿紙的量就可以。
前田
はい。とてもお忙しい方なので、
お願いできるとしたら
プロット(あらすじ)だけだと思っていました。
嗯沒錯,想必老師非常繁忙。
如果願意幫忙的話,只需麻煩寫個劇情大綱就非常足夠了。
樹林
「それだったらできるかなあ」と思って、
まず最初に『白夜王国』を書きはじめたんです。
すると、10枚なんて、冒頭の部分だけで使っちゃって、
最終的には500枚くらい書いたんですよね。
想說「如果只是這樣的話應該可行吧!」,於是就開始寫『白夜王國』的劇情大綱。
但光是故事的開頭就用掉了十張稿紙,
到最後寫了大概五百張了吧
前田
はい。
樹林
そもそも僕が物語をつくるときは、
セリフなどの細かいところを書いていくなかで、
自分のなかでキャラクターに愛着が生まれるようになり、
そのキャラクターが自由に動き出して、
ストーリーもそいつらが引っ張って、動かしていく、
というやりかたをしているんです。
なので、短いプロットだけを書いておしまい、
というわけには、どうしてもいかなくなってしまったんです。
原本我寫故事的習慣,會藉由像是描寫台詞之類的細微部份
漸漸在自己的腦內孕育出對於角色們的感情,
然後那個角色就能自由的行動,牽引著故事向前。
因此只寫個故事大綱就結束這種作法,無論如何還是無法辦到。
岩田
そもそもセリフを入れないと
キャラクターが立ってきませんしね。
再說如果不加上台詞,角色個性也無法顯得立體呢!
樹林
そうなんです。
それで、膨大な量を書くはめになり、
「えらいことになってしまったなあ」と。
で、1本目の『白夜王国』の原稿を渡してから、
残りの2本も同じ分量を書かなければいけなくなって
「それはさすがに無理だ」とは言ったんですけど、
はじめちゃうと・・・やっちゃうんです。
沒錯。因此之後變成需要書寫龐大文字量的困境,想說「事情變得有點糟糕了阿...」
之後,第一部作品的原稿交上去之後,想說剩下的兩部不得不用同樣的份量去寫。
雖然自己說了「怎麼想還是辦不到阿」,既然已經開始了,就該任命地把它做完。
一同
(笑)
樹林
「バカだな、おれは」と思いながら、
とにかく格闘しました。
最終的には、本が2冊くらい出せるかな、
というくらいの分量を書いたと思います。
一邊腦中跟自己格鬥著,一邊想著「我還真是個笨蛋阿」
到最後寫了大概可以出兩本書的份量。
岩田
お嬢さんの期待にも
しっかり応えなきゃいけませんしね。
令媛的期待不好好回應不行呢!
(說不定女兒是腐女才有了這次的同性設計(亂猜的)
樹林
それもありました。
おもしろくしないと、怒られちゃいますので。
それに、物語を書いてる最中でも
「どう?」と聞いてきたりするので、
「これは、おもしろくしないといけないな」
という気持ちが、自分のなかにも芽生えてきて、
すると、どんどん分量が増えていき、
凝った話に、やっぱりなっていくんですよね。
嗯、那也是一部分原因。因為若是寫得不有趣,會被他罵的。
而且他在寫故事的過程中還會不時地問「進展的怎樣了?」之類的,
「這樣這個故事不寫得有趣不行阿」自己的腦內也萌生這個想法。
一有這想法之後,在心裡的份量便逐漸增加,果然真的是會迷上呢!
(女兒有成為編輯的潛力阿@_@)
岩田
前田さん、樹林さんから
原稿を受け取ったとき印象はどうでしたか?
前田先生,你當初從樹林先生那裡拿到原稿的印像是?
前田
やっぱりボリュームが衝撃でした。
要說的話,果然還是被份量嚇到了
岩田
まあ、「10枚でいいです」と言ったのに
500枚も書いてくださったわけですからね。
說得也是,雖然說了「寫十頁就可以了喔~」,但對方卻寫了整整500頁呢!
前田
はい。で、内容を読んでみると
もちろんおもしろかったのですが、
それだけでなく、ありがたいと思ったことがあるんです。
物語をゲームにするときは
「こうしなきゃいけない」という制約が
いろいろとあるわけですね。
たとえば『ファイアーエムブレム』では
1章ごとに異なるマップに行って、
そこで必ずバトルをしなければいけない、とか・・・。
是的。然後在拜讀原稿之後,當然不只非常有趣,
也有許多設想週到,很令人感激的地方。
把故事轉換成遊戲的時候,常常有許多「不這樣作不行」的枚角
例如像是在聖火系列裡,
每章章節是以「前往不同的地圖,並必須該處戰鬥」的流程進行的
岩田
『エムブレム』のお約束がありますよね。
是聖火的規則呢!(跟玩家的約定
前田
はい。それまで樹林さんは、本格的に
ゲームの仕事をされてこなかったにもかかわらず、
そのお約束をしっかり考慮して
原稿を書いてくださっていたんです。
沒錯,但即使樹林先生在那之前沒有正式地參與遊戲製作,
這個與玩家的約定也預先幫我們設想到,並寫在原稿裡了。
(大概就是劇情哪裡是要打仗的斷點都預想到了)
岩田
ただ、たくさんの分量を書くだけでなく、
『エムブレム』のお約束をちゃんと理解したうえで、
原稿を書いてくださったんですね。
不僅只是寫的份量超多,
而且是在充分理解到了聖火系列的規則之後,寫出了原稿呢!
前田
そうなんです。
なので、すごくありがたかったです。
沒錯,因此讓我們非常感激。
(就是拜樹頭的意思(誤)
岩田
そもそも、そのようなお約束は
ゲームに限らず、漫画にもドラマにも、
そして舞台にも映画にも、全部あるんですよね。
說到底這個規則,不僅只局限於遊戲,漫畫、連續劇 (指的是drama CD),
劇場和電影也全部適用對吧!
樹林
はい、そうです。
沒錯。
岩田
樹林さんはこれまで
漫画の原作だけでなく、テレビドラマや歌舞伎など、
多様なフォーマットでお仕事をされてきたからこそ、
“間(ま)”がしっかり把握できて、
柔軟に対応できたのかもしれないですね。
樹林先生到目前為止,
擔任了不只是漫畫、電視影集或是歌舞伎之類各式各樣型態媒體的工作內容。
說不定也是因為如此,而能明確掌握不同類型的枚角,柔軟地應對。
樹林
そうですね。フォーマットによって
“間”がぜんぜん違うんですよね。
で、実際に『覚醒』を遊んでみると、
『エムブレム』の“間”がはっきり見えたんです。
そこで、ストーリーを考えはじめたときに
ゲームのなかで物語が動き出す、という感覚になってきて、
「これは、おもしろくなるな」と思いました。
的確如此,依據型態的不同,該注意的事情可說是完全的不同。
當時實際試玩覺醒的時候,就發現了覺醒的枚角
然後開始發想著故事的時候,遊戲中的故事就好像自己動了起來。
就覺得「嗯~這應該會變得頗有趣阿!」
岩田
原稿を書きはじめてすぐに
手ごたえを感じたんですね。
剛開始寫原稿馬上就有成就感了呢!
樹林
はい。それに「おもしろくなる」というのは、
書いている人間にとっては、とても楽しいことなんです。
もちろん、ずっと座りっぱなしで、徹夜までして、
それはすごくつらいことなんですけど、
書いてておもしろくなってくると
筆がどんどん走るようになって、
すると、分量がまた増える、みたいな(笑)。
是的,而且對於正在寫得人來說「接下來會變得更加有趣」的感覺令人非常愉悅。
當然啦,一直坐著,有時還寫到熬夜,這對身體實在是相當大的負擔。
但當感到越寫越有趣,筆就如脫韁野馬般停不了,
於是份量又變得更多之類的(笑)
岩田
はい(笑)。
樹林
それで、たくさん書くことになったわけですけど、
それだけ自分が、その世界に深く入っていたんだなあ、と
あとで振り返ってから思ったんですね。
也因為寫了很多的緣故,
自己在之後回顧的過程中感覺當初自己實在是很融入那個世界阿。
岩田
あの・・・糸井重里さんが
「おもつらい」とおっしゃることがありまして・・・。
嗯糸井重里有說過「おもつらい」這句話
(這是糸井重里自創的連字於是選擇放原文
「おもつらい」=「おもしろい」+「つらい」、很有趣但實在是很辛苦 壓力摳米?)
樹林
おもつらい(笑)。
的確是「おもつらい」呢!
岩田
「おもしろい」と「つらい」を足して
つくられた造語なんですけど、
その「おもつらい」状態で、
500枚を書き上げたんですね(笑)。
雖說是歷經了既有趣又辛苦過程的產物。
但在那狀態竟還可以寫了500張紙呢!
樹林
そうですね。
まさに、おもつらかったですね(笑)。
嗯,那時真的可以說得上是「おもつらい」呢
(有被虐傾向的樹林先生)
岩田
それにしても、いろんなご縁があって、
今回の『if』になったんですね。
会いたくても会えない樹林さんだったはずが、
たまたまコザキさんと編集者の方が同じだったり・・・。
不過也是因為有重重的緣份,才誕生了這次的聖火if呢!
原本是只聞其大名不見其影的樹林老師竟然恰巧和コザキ先生同個責任編輯..
樋口
そうですね。
嗯的確是這樣呢!
岩田
しかも、前田さんが、“神”とあがめるほどの
樹林さんの大ファンだったことが功を奏し、
さらに、お会いできたタイミングが
たまたま年末だったということで、
樹林さんの休暇中に
『覚醒』をさわっていただくことができ、
いっしょに遊んだお嬢さんも
「この仕事、やったほうがいいよ」と
お父さんの背中を押してくださったりして・・・。
でも、何より、樹林さんご本人が
「おもしろいじゃない」と思っていただけた
ということが、すごく大事なことで・・・
だからこそ、筆がのって
本領を発揮していただけたんですね。
除此之外,那個被前田先生推崇為「神」的樹林老師,
也因為他的超級粉絲的舉動所打動。
再加上遇到的時機實在是太巧,剛好是年末。
樹林先生願意在休假時間撥空玩覺醒,
一起玩得女兒也在後面推了一把,說道:「這個工作接了比較好喔!」
不過比起這些,最重要的是樹林先生本人自身能夠感到遊戲的有趣
進而願意傾力執筆。
前田
はい。本当にありがたいと思いました。
是的,真的是感激不盡。
[待續]