ゆっくり、のんびり道南を楽しんで 北海道新幹線と同日に開業する道南いさりび鉄道
「ながまれ号」
北海道新幹線開業に伴い、JR北海道から江差線(五稜郭─木古内)を引き継ぐ第3セク
ター「道南いさりび鉄道」。地域情報発信の役割を果たす同社の特別列車「ながまれ号
」が、新幹線開業と同じ日に運行をスタートする。「ながまれ」は、「ゆっくりして」
「のんびりして」を意味する道南地方の方言で、道南の魅力をゆっくりのんびり味わっ
てほしいという願いが込められている。
ながまれ号は、5月下旬からは日本旅行が企画から催行まで一連のサービスを取り扱
う観光列車「道南いさりび食堂ながまれ号」(仮称)として、旅行者が、津軽海峡を臨み
ながら走る美しい車窓、地元の食材を活かした料理、沿線地域の人々によるおもてなし
を楽しむお手伝いをする。5月下旬から10月まで12本の催行を予定し、行程は、函館(
16時台)-木古内(途中下車タイム1時間程度)-函館(20時頃着)の1往復。
いか漁の盛んな函館。いかを誘い寄せるためにいか釣り漁船に灯す「いさり火」は、
津軽海峡の風物詩だ。「ながまれ号」のデザインは、函館山の輪郭、津軽海峡に幻想的
に浮かぶいさり火、チラチラと輝く函館やその周辺の道南地域の街の灯りをイメージ。
内装には、道南の名産「道南杉」が使用されている。
道南地方は函館以外の地域の知名度はまだまだ高くはないが、透明度の高い海と表情
豊かな空、豊かな食材に人々の温かい心と、魅力がぎっしりと詰まったエリアだ。ロマ
ンチックムードのデザインの列車に乗って、その魅力に触れてみたい。
http://ovo.kyodo.co.jp/news/life/a-682820