[情報] 緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。vol.35

作者: OGATA (HARUKA)   2005-04-15 15:19:58
◆◇ 「 緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。」 ◇◆   2005年04月11日発行
                  vol.35「伝えていきたい想いについて」
 最近のニュースは、1週間たつともう、ものすごーく過去の話のような気がする

 1ヶ月なら、遠い過去の話だ。
 それ以上になると、もう何世紀も昔のように・・・(オオゲサ)
 ・・・というフリでご想像の通り、今回の話題は、古い。
 2月末に行われた、皇太子殿下のお誕生日会見にまつわるお話だ。
 (きっと「エエッそんな頃のだっけ?」と思われる方がいる。間違いない。
  (c)長井秀和)。
 詳細については目にされた方も多いと思うので割愛させて頂きたい。
 ご発言は多岐に渡っていたので、いろいろ思うところはあるが、私は、本来の内

とは別に、皇太子様が引用された「詩」に、いたく感動してしまった。
 「けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる。
  とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる。
     ・・・(中略)・・・
  守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ。
  和気藹々とした家庭で育てば、子どもは、この世はいいところだと思えるよう

  なる」
 子育てバイブルと呼ばれた、ドロシー・ロー・ノルトの、「子は親の鏡」である

 最初は「音」で聞いていて、いいこというなぁ! と感心していた。
 あのニュースは一日中何度も何度も流れていたので、自然、何度も何度もあの詩

聞くことになり、そのうち誰の詩なんだろう、全文を読んでみたいと思うようにな

た。
 で、その詩が載っている本のタイトルを知りたいがために、普段あまり観ないワ

ドショー番組を追っかけまくり、ついに、その本の表紙を映してくれる番組に巡り
会っ
た。
 「子どもが育つ魔法の言葉」(PHP出版)! ・・・おや、この表紙見たことあ
る?
 よく見たら、ナーンダ、私の「ツン読書庫」(惹かれて買ったものの未読だった
り、
チョット読んで続きはまた、という本を集めた本棚)の端の方に、鎮座ましまして

るでわないか!
 しかもこの位置だと、かなり昔に購入した・・・(黙)。
 というワケで、あの頃やはり同じ気持ちで本屋に殺到した方が多く、品切れ店続

だった件の本を、日本版初版で持っていたにも関わらずに読んでいなかった私は慌

て読み、感動し、・・・そしてその話を、更にそれから1ヶ月経つ今、とりあげよ

というのであるから、ナンジャソリャ? なのだが、チョット、ご容赦頂きつつ。
 3月始めに読んだ時は、詩の内容に感動した。
 全国の悩めるお母さんに、イヤ、悩める「成長してしまった子どもたち」(私含
め)
にも読んでもらいたい本だと思った。
 でも今改めてまた読み返してみて、一番心にキタのは、本文ではなくプロローグ

 冒頭の彼女の挨拶文の方だったのだ。
 (内容を知らない方にとっては分かりづらいと思います。
  なるべく分かりやすく引用するつもりですが、ご容赦下さい)
 1954年に書かれたこの詩は、長い間、様々な形で人々に親しまれてきたそうだ。
 詩の短縮版が病院で配布されたり、十カ国語に翻訳されて世界中で出版されたり

子育て教室や教員セミナーのカリキュラムの一部として使われたり。
 が、そういう風になってくると、詩は、勝手に一人歩きを始める。
 意味を取り違えた書き換えや引用はもちろん、商業に利用されたり、また一方、

代の流れに従って、もともとの言葉が適切ではなくなってくる場合もある。
 たとえば、「親が正直であれば、子どもも正直になる」というくだり(1990年版
)。
 これを彼女は、「親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る

と訂正している(2003年度現在・最新版)。
 詩ができた50年代には、「正直であること」は難しいことではなかったが、40年

上たった今は、私たちの生活や人間関係は複雑化してきていて、「正直であること

が他の人々や状況にとって、必ずしも良いことだとはいえない状況が増えてきてい

からだと、彼女はいうのだ。
 今の世の中では、常に正直であることは不可能。
 でも、「正直であることの大切さ」だけは、子どもに伝えなくてはならない、と

 ・・・ここに、深く、感じ入ってしまった。
 40年には“かろうじて”満たない(笑)が、私が生まれ育った時代の感覚と、今

感覚は違う。
 昔正しかったことが、今、正しいとは限らない。
 状況は複雑・怪奇。
 どうしたら良いのか、子どもに教えるどころか自分の道さえ迷ってしまう。
 それでも、その中の美しい部分の大切さは、伝えて行かなくてはならないのだ。
 自分が、実践してみせることによって。
 次の世代へと。
 よく考えたら、40年どころの騒ぎではない。
 何しろ今は、1週間たつともう、ものすごーく過去の話になる時代なのだ。
 1ヶ月なら、遠い過去、それ以上になると、何世紀も昔のように思えるくらいに

 とにかく、スピードが速い。年々加速している気がする。
 そんな中では、10年前の倫理観だって、もう通用しないモノがたくさんあるのだ

 そう、自分の書いた「歌詞」しかり(爆)。
 「応援歌」として作った歌の中には、今聞くと、うわぁ、と思わず赤面してしま

ようなものも数々ある(アイタタタ)。
 ドロシー女史のように、せめてライブで詩を変えて歌っちゃおうかなぁとも思う

 でもそれはそれで、その時代の私が良いと思った言葉だから・・・。
 言葉面として、今は「うわぁ」なトコロもあるけれど(笑)、その「中心」に据

られている「想い」は、今も大して変わらないなぁと思うのだ。
 今もまた、「今」の私の価値観の中でうまれる言葉たちがある。
 この言葉もいつか古くなっていくんだろうな。
 でもだからこそ、「今」うむ意味があるワケで、、、変わっていくことを、赤面

ることを恐れては、何もできない。
 だから、「昔の言葉」に「今の想い」を乗せて、歌おうと思う。
 変わらない想いをこめて。
 そしてまた、「今」の、新しい感覚の中からうまれる「言葉」で綴った「新しい

品」を、みんなに元気になってもらえるモノを、届けていきたい。
 頑張って歩いていきたいから。
 あなたと。
 みんなと。
 ・・・という話を、食い道楽仲間兼「熱く語る会」仲間の友人Hに暑苦しく語っ

いたら(笑)、代わりに、彼女が最近聞いた良い言葉を教えてもらった。
 (もちろん「熱く」語ってくれた/笑)
 タイトルは忘れたが、「若さを保つための“かきくけこ”」だったと思う。
 発言者は、京都大学の教授だそうだ。
 その名の通り、人間には、若さを保つための大切な「かきくけこ」があるという

 その内容とは、
 「感動」・「興味」・「工夫」・「健康」・「恋」
 の、5つ。
 何にでも「感動」する心を持つこと。
 何にでも「興味」を持つ好奇心を持ち続けること。
 何に対しても創意「工夫」を凝らすこと。
 心も体も、自分なりの「健康」を保つこと。
 そして常に、「恋」をすること。
 つっても「恋」はタイヘンじゃんと言ったら、「疑似恋愛」でもいいのよと彼女

言った。ナルホド。
 そういえば、ヨン様ファンの年配のお姉様方は、目がキラキラしてるものね!
 ってコトは、・・・アレ?
 若さを保つため、ワタシも(疑似)恋愛を大いにすることに致しました。
 これは浮気ではありません。
 若さを保つためなのです、若さを(爆)。
 どなたか、ワタクシとレンアイして下さる方、いませんか?
 心からお待ちしております!

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