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扉絵リクエスト:「プールを楽しむハンコック」
【スイートシティの外れ】
■二人に静かに雨が降る──
サンジ「ジンベエが!?」
ルフィ「ああ おれもびっくりしたよ!!」
サンジ「よかった」
「ナミさんも無事なのか……!!」
ルフィ「──しかしどうやってあいつらと合流するかだな」
「お前が帰って来るって聞いたらみんな喜ぶぞ」
「ししし!!」
サンジ「……おれァ…ナミさんに合わせる顏がねェなァ~~…」
ルフィ「ナミ達がお前の事一番心配してたからな」
サンジ「……なのに恐ェ思いをさせちまった…」
パラ…
パラ…
雨の勢いが弱まっていく。
ルフィ「お 雨が止む…」
サンジ「…………」
【鏡世界(ミロワールド)】
チョッパー「あったぞ!!」
ナミ「聞こえるかな……!!」
「この鏡の欠片で」
「最後にあんた達と話してた“鏡”は“キングバーム”っていう木のおばけの頭の上で
割れたの…だから」
『もしもしチョッパー!!?』とキングバームの上で話していた時のことを思い出すナミ
。
ナミ「たぶんあの辺りに欠片くらいは…」
鏡に向かって話しかけるチョッパー
「おーい ルフィ~~~!!!」
【スイートシティの外れ】
チョッパー『お————い!!』
ルフィ「え!?」
チョッパー『ルフィ~そこにいるか~!?』
ルフィ「チョッパーの声!!」
チョッパー『お———い!!』
草むらに鏡の欠片を見つけるルフィ
「あった!!」
「これだ!! 鏡のかけらか!!」
チョッパー『ルフィ~~~聞こえるか~~~!!?』
サンジ「鏡からなんで声が!?」
ルフィ「話すと長ェけど鏡の中にチョッパー達がいるんだ」
サンジ「!?…??」
ルフィ「無事なのか!! チョッパー!!!」
チョッパー『あ~~!! ルフィ!!』
『よかった本当にいた!!』
サンジ「…??」
ナミ『ルフィ!! サンジ君も一緒!?』
ルフィ「ああ一緒だ! そっちは?」
キャロット『こっちも鏡の中から全員救出できたんだよ!! ルフィ!!』
チョッパー『ブルックは“歴史の本文(ポーネグリフ)”の写しも手に入れたんだぞ
っ!!』
ルフィ「ホントか!?」
「さすがだな!! お前ら!!」
チョッパー「そ…そんなにホメられても…嬉しくねーぞコノヤロー♡」
キャロット「えへへへコノヤロー♡」
ブルック「ヨホヘヘ♡ このイカレポンチ!!」
テレまくる一同。
ペドロ「ルフィ!!」
「サンジがそこにいるのはいいが 話はついたのか!?」
ルフィ『サンジはまだ戻らねェ!!』
チョッパー達「「え~~~~っ!!?」」
ルフィ「これから『ビッグマムの茶会』と『結婚式』をブッ壊して!!」
「サンジの家族を救い出す!!」
「そしたら…サンジは帰って来る!!!」
チョッパー『!!!?』
『ビ…ビッグ……』
しーー…ん…
ルフィ「………」
サンジ「………」
「ルフィ…相手は『四皇』だ」
「おれのわがままでみんなを…いやナミさんを危険に晒したくねェ…!!」
「だから…」
「…………」
『『やったァ~~~~~~~!!!!』』と大声が響く。
ルフィ「わ!!」
サンジ「………!!」
思わずズッこけるサンジとルフィ。
チョッパー「何だよお前——!!」
「ルフィと大ゲンカしたって聞いたから!! 心配したぞバカー!!」
キャロット「よかった~本当にばか~~!!」
ブルック「ウスラバカー!!」
ナミ「そうすればサンジ君は帰って来るのね!!」
サンジ「あ…ナミさん!? あの…」
ナミ『ああ…サンジ君』
『あんたが私を“恐怖のどん底”につき落とした件は…』
サンジ「…………!!」
ナミ「絶対に許さない」どん!!
その言葉が矢となってサンジに突き刺さる。
サンジ「オウ!!」
ナミ「──だけど一旦忘れましょ!お茶会まで時間がない…!!」
「あんたには必ず帰って来て貰うからねサンジ君!」
サンジ「えェ~!?」
「それプロポーズ!? ナミさん♡」ズッキューン
ルフィ「……なんか安心したよおれ」
ジンベエ「──ではルフィ!やるべき事はわかった」
ルフィ『うん!』
『そういやおれサンジの姉ちゃんに命を救われてんだ!』
ジンベエ「ああ ぜひ助け出そう」
「しかし簡単ではない…!!」
「ビッグ・マムを討ち取るわけじゃないにせよ」
「ママは毎度茶会を心底楽しみにしとる———それを壊すとなれば」
「『四皇』の逆鱗に触れるという事になる…!!」
「更にはお前さん達…ここで色んな大臣達に見えたと思うが」
「それは『ビッグ・マム海賊団』のほんの氷山の一角」
「茶会にはその上の猛者共が出席する」
「そして各国より招かれる」
「闇の世界の帝王達…!!」
ルフィ「………!!」
ジンベエ「対する我々は」
サンジ「………」
ジンベエ「わずか」
「10人しかおらん」
ブリュレ「おい!! アタシら入れんじゃないよ!!(汗)」
ディーゼル「サバ読むな!! たった8人だろ!」
ブリュレ「殺されちまえェ~~!!」
ジンベエ「ルフィ」
「こっちの皆にはもう話したが……!!」
キャロット「………」
ジンベエ「ちょっと別の話じゃと思うて聞いてくれ」
ルフィ『?』
ジンベエ「カポネ“ギャング”ベッジを知っとるな?」
ルフィ「うん サンジを連れてった奴だ!!」
ジンベエ「ああ、お前さんと名を並べる“最悪の世代”のその一人」
「奴の故郷“西の海(ウエストブルー)”では強大な5人のマフィアが裏社会を牛耳っ
ておるんじゃ」
サンジ「?」
ジンベエ「『西の五大ファミリー』」
「その5人のボスの1人だったのが…あの“ギャング”ベッジ!!」
「“ギャング”という呼び名は奴の若い頃“鉄砲玉”として名を上げた頃の名残り…」
「イカレた若僧で」
「生物の頭を切り…もがく体を見て喜ぶ様な男じゃったと聞く…!!」
ルフィ『!?』
ぞくっと背すじが凍るチョッパー
ルフィ「何だそのひでェ話……!!」
ジンベエ『それを「組織」に置き換えても同じ事が起きる…!!!』
『若いギャング時代も常に裏社会のボスの首を狙い ファミリーを率いても抗争相手の
ボスの首だけを取った』
『──じゃがその『地位』にも『ナワバリ』にも興味を示さず…金品だけを奪い』
『その後内部で起きる血まみれの覇権争いや』
『裏で繋がる権力者達の狼狽を見て楽しんだ』
『実に悪趣味な男じゃ…』
『しかし世の中やればやり返されるもの…!!』
『奴は常に“復讐者”達にその首を狙われる様になる!!』
『──が…ベッジにとってはそれも楽しみ』
『【鉄壁の城】を構え返り討ちにし…敵の無念をまた嘲笑った』
ルフィ『………!!』
ジンベエ『丘に飽きて海へ出てもやる事は同じじゃ』
『名のある海賊団の船長の首だけを取り…名を上げた!!』
ルフィ『………!!』
『何で今そんな話をおれ達にするんだ!? ジンベエ?』
ジンベエ「海でも…復讐者達に追われ続ける奴に 『四皇』の傘下とは格好の隠れ家…!
!」
「ベッジはビッグ・マムの傘下に入った」
ナミ「……!」
ジンベエ「そして研ぎ澄まされた警戒心と防衛力の高さを買われ」
「今回の茶会ではとうとう 戦闘員『城(ルーク)』の称号を得て」
「茶会の護衛の全権を任された」
「護衛が自分達ならば“邪魔する者”はおらんという事じゃ…!!』
ルフィ「……え!?」
ジンベエ「今回の茶会のメインイベントは『結婚式』…!!」
「知っての通りその式にてビッグ・マムはヴィンスモーク家を皆殺しにし…」
「『ジェルマ』の全てを手に入れる腹づもり!!」
「しかしそれに浮かれた会場で」
「ベッジは」
「ビッグ・マムの首を取る気なんじゃ!!!」ドン!!
ルフィ『え~~~~っ!!?』
サンジ「どうなってんだ…!! 陰謀まみれじゃねェか!!!」
ルフィ「………!!」
ジンベエ「ルフィ」
「お前さん達をここへ案内したペコムズは実はベッジ達に連れ去られ…作戦への協力話
を持ちかけられとった」
ルフィ『ペコムズ…!! そうだったのか!!』
ジンベエ「義理堅いペコムズは当然それを断り…!!」
「口封じに岩壁で撃たれ サメの群がる海へ落とされた」
ルフィ「え~~~~~!!!」
ジンベエ「が…それをわしに仲間が見つけ…間一髪助かった」
「今は療養中じゃ…!!」
ルフィ「よかった無事なのか!!」
「散々だなあいつ!! ベッジの奴許さねェ!!!」
ジンベエ『…………』
『ルフィ、ここからが相談じゃ…』
ルフィ「?」
ジンベエ『わしはこの作戦をペコムズから全て聞き…考えた』
『お前達はどう動くか』
『この全貌を知ったら…きっと『サンジとその家族を救出したい』と考えると思うた』
ルフィ『……』
ジンベエ「ペコムズには悪いが今この状況で…ベッジを敵に回しとる場合か?」
ルフィ「ん??」
ジンベエ『茶会の開宴は朝10時──今から約5時間後じゃ…』
「今から作戦を練る我ら10人に対し…」
ブリュレ「アタシらを入れんじゃねェよ!!!(怒)」
ディーゼル「この外道共!! 必ずバラしてやる!!」
ジンベエ『ベッジ達はこの日の為に周到な準備をしておる』
ルフィ「ん~??」
ジンベエ「ルフィ!! サンジ!!」
「ベッジと手を組まんか!?」ドン!!
ルフィ『え~~~~!!?』
ルフィ「──でも確かにそうだ!!」
サンジ「おい正気かルフィ!!!」
焦るナミ「乗ってない? ルフィ」
笑うジンベエ「ホラ見ろわしの言う通り!」
ジンベエ「ルフィ!! おれ達4対2で反対なんだ!!」
ジンベエ『実はもう御膳立てはしてある!! 会ってみるか!?』
ルフィ「よし!すぐ会おう!!」
一同『え~~~!?』
ジンベエ『安心せい 嫌なら断って構わん!!』
『目的はわずかに違うのでな』
【ホールケーキアイランド北西『ファイアタンク海賊団』アジト】
カポネ「ボビンを消したのか?」
怪人ヴィト「──ええ“黒足”を追いかけてたので」
「──だってジェルマはおれのヒーローニョロロ!!」
兵士「ホントにあいつらここへ来るんで? 頭目(ファーザー)」
カポネ「ジンベエは冗談を言うような男じゃねェ!」
「お互いビッグ・マムと敵対する以上、余計な敵を増やすべきじゃねェってのは正論だ
…!!」
「──後は“麦わら”の出方次第…!!」
「イケ好かねェ時ァ」
「ここで消すまで!!!」
■“ギャング”は選ばせない…!!
ワンピース (onepiece) 858話 ネタバレへ続く!!
簡易翻譯:#1OjarCwy