先摘錄一篇新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/164656
日本の原発は戦争「想定していない」
翻譯：
日本的核電廠沒有考慮過戰爭
如果被飛彈攻擊那輻射物質就會跑出來
By 原子力規制委員會（相當我國原能會）的委員長
原子力規制委員会の更田ふけた豊志委員長は９日
の衆院経済産業委員会で、日本国内の原発がミサ
イル攻撃を受けた場合、「放射性物質がまき散ら
されることが懸念される。現在の設備で避けられ
るとは考えていない」との見解を示した。
原子力規制委的頭在眾議院被質詢的時候說
日本核電廠沒有考慮過戰爭威脅
被打了該跑什麼就會跑什麼出來而無法避免
再分享一篇一樣今年三月的報導
https://toyokeizai.net/articles/-/537164
主標題：
専門家が語る｢ロシア軍の原発攻撃｣の無謀さ
專家評論俄均對核電廠的無謀攻擊
副標題
原発は武力攻撃に耐えきれず､安全対策も無力
核電廠無法承受武力攻擊 安全對策也沒有用
ロシア軍は、ウクライナの原子力発電所を武力攻撃し、
施設を占拠した。戦時下で原発が標的となったのは歴史
上初めてのことで、世界に衝撃が走っている。
俄軍對烏克蘭核電廠的武力攻擊以及佔領
是歷史上第一次戰時以原發為目標的軍事行動
對世界帶來巨大衝擊
原子力安全・テロ対策に詳しい専門家の佐藤暁氏に、今
回の事態の重大性と行き着く先について聞いた。
這次我們採訪了對核能安全、核電廠反恐對策的專家
佐藤曉
（2002年までアメリカのGE原子力事業部の日本法人に勤務。
同年に退職後、個人の原子力コンサルタントとして、沸騰水
型原子炉プラントの検査、欠陥評価、補修、改造に関する
新技術のほか、主にアメリカの規制情報を日本の顧客に提
供（写真：本人提供））
（2002年日本GE退休之後轉為個人顧問，主要為BWR反應爐相關業務）
──ロシアによるウクライナ侵略では、軍隊による原子力施設
への攻撃・占拠が相次いでいます。
俄羅斯侵略烏克蘭 攻擊並佔領一些核能設施
そこまでやるのかと衝撃を受けた。同時に何が目的なのかと考
えてみた。原子力発電所を占拠することにより、これを盾にし
ようとしているのではないか。
對這件事受到相當衝擊
同時思考他們要幹什麼
也許佔領核電廠之後做為盾牌使用？
つまり、占拠したうえで原発の周辺をミサイル基地化すること
により、戦争がエスカレートした場合でも、NATO(北大西洋条
約機構)軍が攻撃できないように盾にしようという思惑がある
のではないか。チェルノブイリ原発周辺を軍事基地化すれば、
NATO軍が攻め込んできたとしてもそこを攻撃できない。
也就是說
在佔領核電廠周邊部屬飛彈
即使戰爭升級
北約軍也不敢打嗎？
如果把車諾比核電廠周圍軍事化
那北約大概就不能攻擊這邊了
チェルノブイリ原発の4基はすでに廃炉になっているが、使用済
み核燃料プールには多数の使用済み核燃料が保管されている。
また、爆発を起こして大破した4号機は「石棺」で覆われてい
るが、ここが攻撃を受けたら大規模な放射能汚染につながり
かねない。それを恐れて攻撃できなくさせるという狙いがあ
るのではないか。
雖然車諾比核電廠的四座反應爐全部廢爐
但使用後燃料池裡面仍然保有大量的使用後燃料棒
先前發生事故爆炸重創的四號機更被石棺包覆
如果這邊被攻擊很可能產生大範圍的輻射污染
所以把軍事基地設在這邊可以防止被北約軍攻擊
ザポリージャ原発への影響
對札波羅熱核電廠的影響
──稼働中のザポリージャ原発もロシア軍の
攻撃を受けて、占拠されました。
運轉中的扎波羅熱核電廠也受到俄軍攻擊佔領
原発を攻撃すること自体、やってはならない
ことだ。国際条約でも禁止されている。
攻擊核電廠當然是不被接受的，也是國際條約禁止事項
他方、（6基ある原発のうち）4号機の運転が継続され
ていることから見て、ロシア軍は見境なく攻撃したわ
けでなく、一定の冷静さはあったとみることができる
。全基を停めて発電できなくしたのでは、所内での電
源の融通ができなくなってかえって危険だからだ。
另一方面來說
從六做反應爐裡面四號機仍然持續運轉來看
俄軍仍然留有一定的冷靜
因為全部停止發電會導致廠內電源無法互相支援非常危險
（註：可能已經外電喪失）
ただし、万が一、攻撃がエスカレートしていたら、発
電中の原子炉が真っ先に事故を起こし、とんでもない
事態になっていた可能性がある。
但是如果攻擊升級
發電中的反應爐出事
整個局勢有完蛋可能
──ウクライナのクレバ外相は、原子炉が攻撃されて
最悪の事態になった場合には、「被害は（1986年に起
きた）チェルノブイリ原発事故の10倍にもなる」とし
、ゼレンスキー大統領は「ヨーロッパが破滅する」と
まで警告しました。
烏克蘭外交部長說
如果反應爐被攻擊出現最糟狀況
損失會十倍於1986的車諾比核災
烏克蘭總統說
歐洲會完蛋
確率はともかくとして、まったくありえないことではない。
這並不是沒有可能
──最悪の場合、どういうことが考えられますか？
如果發生最糟糕狀況
會怎麼樣？
まずもって申し上げたいことは、原発は軍事攻撃に
耐えられるような安全性を有していないということだ。
首先
核電廠沒有承受軍事攻擊的能力
銃撃戦であれば格納容器の破壊には至らないだろうが、
ミサイルが撃ち込まれたら、格納容器を貫通してしまう
。格納容器は鉄筋コンクリート製だが、内側には数ミリ
の鉄板が張られている程度だ。
槍戰當然無影響
但如果是飛彈攻擊會貫穿圍阻體
圍阻體由鋼筋水泥製成
裡面只有幾公釐的鐵板
穴が開いたところに、焼夷弾のような燃焼エネルギーの
大きな爆弾が投下された場合、最悪の事態につながりう
る。ジルコニウム合金の燃料被覆管がいったん発火する
と、それが発熱反応によっていっそう火勢が増し、炉心
や燃料プールの核燃料から、高温の煙に乗って膨大な放
射性物質が環境中に放出されるおそれがある。
如果被開孔
燃燒彈那種有大量燃燒能力的炸彈貫穿盡然
會發生最糟糕的狀態
燃料棒外面的鋯合金包覆材起火
這個發熱反應會進一步增長火勢
爐心以及燃料池裡面的輻射物質隨濃煙大量釋放到環境內
ここで中途半端に水をかけると水蒸気が一気に発生し、
今度は高温の水蒸気とジルコニウムが化学反応を起こし
てさらに水素ガスが生じる。火災が発生した時点で一気
に水をかけて火を消し止めることができればいいが、戦
闘が続いている中でそれができるとは思えない。
如果在中間噴水
那水受到高溫轉成水蒸氣
高溫水蒸氣會與燃料棒外面的鋯合金披覆材反應產生氫氣
如果火災發生的時候可以一口氣灌入大量水滅火是好事
但我不認為戰鬥中可以辦到
原子炉が攻撃されても原子爆弾のような爆発現象は起
こらない。しかし、全方位に拡散される放射性物質に
よる影響は、10メガトンの水爆をもはるかに上回る。
実際に何が現実に起きるかは、攻撃を指揮する者たち
の悪意や狂気のレベルによる。
反應爐被攻擊不會引發核彈般的爆炸現象
但是全面擴散的輻射物質的影響
會比10MT等級的氫彈還要嚴重
實際會演變怎樣
基本上只能看攻擊者多發瘋
国際標準的な安全対策の有効性は
國際標準安全對社的有效性是？
──ザポリージャ原発は、電源系統を多重化したり、
非常用ディーゼル発電機を備えるなど、過酷事故対策
を整えていたようです。
札波羅熱核電廠建構了複數電源供應系統
緊急柴油發電機等
對於嚴重事故對策似乎準備很多
ヨーロッパ原子力安全規制グループ（ENSREG）は、
ウクライナの原発が過酷事故にどこまで耐えられる
かについてのウクライナの原子力規制当局による「
ストレステスト」に対するピアレビューを実施して
おり、その報告書が2015年に発表されている。
歐洲核能管制組織曾經對這個核電廠進行同行評價
並在2015發表報告書
それによれば、ザポリージャ原発を含めて、ウクラ
イナの原発の所外電源は、各号機に3系統以上あり
、外部から電力の供給を受けられるようになって
いる、また、非常用ディーゼル発電機も各号機に
3系統ずつ備えられている。同発電機には7日分の燃料がある。
根據這個報告
這個核電廠每個反應爐有三組電源系統可以接收外部電力
每個反應爐有三座緊急柴油發電機
柴油發電機則有七天分的燃料
さらにザポリージャ原発については、近くの水力
発電所と火力発電所からもバックアップの電源が
得られるようになっている。もちろん、原発内で
の融通も可能だ。バッテリーによる直流無停電電
源も3系統ある。そして最終的な熱の逃がし先と
して、川や冷却塔、スプレーポンド、さらには
大きな貯水池もある。福島原発事故を踏まえた
重大事故対策の設備として、可搬式のディーゼ
ル発電機やポンプのユニット、消防車も備えている。
除此之外
這個核電廠周圍還有水力發電廠以及火力發電廠可以提供預備電源
核電廠內各反應爐間也可互相提供電力
電池組成的直流電源系統也是三系統
然後關於最終熱沈還有河流
冷卻塔
噴霧冷卻（不確定？）以及大水池
針對福島事故的教訓也準備可移動柴油發電機
冷卻水泵
以及消防車
このように、国際標準的な安全対策は講じられて
いる。なお、最悪の事態(クリフエッジ)の評価と
しては、全電源喪失と最終排熱喪失が同時に起き
たうえに、運転員が何も対応できない場合に、炉
心損傷に至るまでの時間は、ザポリージャ原発の
原子炉と同じ炉型の場合に3.5～4時間となってい
る。ただし、これは武力攻撃された場合の想定では
ない。
但即使如此符合國際標準的安全對策
當發生最糟糕狀態
全電源喪失
最終熱沈能力喪失
這種反應爐大概3.5～4小時就會爐心溶解
而且從來沒有考慮過被武力攻擊
言えることとして、福島原発事故後の安全対策は、
戦争下においてはまったくの無力ということだ。
只能說
面對戰爭威脅
福島事故後的安全對策完全沒有用