作者:
pchooooome (匹西吼~~~~~~~~~~~~~~~~~)
2025-09-13 13:49:51さよならを置いて僕に花もたせ
覚束ぬままに夜が明けて
誰もいない部屋で起きた
その温もり一つ残して
昨日の夜のことは少しも覚えてないけれど
他に誰かが居た そんな気がただしている
二日酔いが残る頭は回っちゃいないけれど
わからないままでもまぁ それはそれでも綺麗だ
洗面台の歯ブラシ 誰かのコップ 棚の化粧水
覚えのない物ばかりだ
枕は花の匂いがする
さよならを置いて僕に花もたせ
覚束ぬままに夜が明けて
誰もいない部屋で起きる
その温もり一つ残して
昨日の夜のことはそこまで覚えてないけれど
美人局を疑う そんな気もしないでいる
二日酔いも醒めた頭で考えていたけど
わからないままでもいい むしろその方がいい
窓際咲くラベンダー 汚れたシンク 編み掛けのマフラー
覚えのない事ばかりだ
部屋には春の匂いがする
浮雲掴むような花人局
誰も来ないまま日が暮れて
夕陽の差した窓一つ
何も知らない僕を残して
昨日の夜のことも本当は少し覚えてるんだ
貴方の居ない暮らし それが続くことも
今でもこの頭一つで考えているばかり
花一つ持たせて消えた貴方のこと
明日にはきっと戻ってくる
何気ない顔で帰ってくる
今にドアが開いて聞こえる
ごめんね 遅くなったって
言葉だけをずっと待っている
夕焼けをじっと待っている
忘れてしまう前に花描け
今日も一人また夜が来て
誰もいない部屋で眠る
その温もり 僕に残して
馬鹿みたいに愛は花もたせ
この部屋にもまた春が来て
貴方のいない街を生きる
その温もり 僕に残して
僕にひとつ 花を残して
言葉だけをずっと待っている
夕焼けをじっと待っている