作者:
s950260 (Frank)
2025-05-19 19:11:03我還記得,那是高三的夏天。
那時候的我,成績總是吊車尾,怎麼努力也無法追上大家的腳步。
為了不讓我再繼續墜落,老師安排了同班同學──羊宮同學,來輔導我。
她是全班的風雲人物,甚至是全校公認的校花,氣質冷艷,學業優異。據說被她發「好人卡
」,可以排滿整整一個年級。但我怎麼也沒想到,她竟然會成為我的補習老師。
一開始她的態度十分冷淡,總是一臉嫌棄地看著我,用那種「這傢伙也太笨了吧」的眼神說
:「這麼簡單的題目你也不會?」
雖然有點受傷,但我總是笑著說:「如果我都會了,就沒機會讓你教我啦~」
某天,她突然笑了一下,然後對我說了一句影響我一生的話:
「哼,如果你真的能考上和我同樣的大學,我可以考慮再繼續教你哦~」
從那天起,我的心裡就多了一個夢想,不只是考上大學,而是考上和羊宮一樣的大學——就
為了靠近她。
我開始拼命讀書,每天一早就到圖書館報到,晚上總是最後一個離開。
中間也無數次地去問羊宮問題,她雖然嘴上說不想教,但每次都還是細心地解釋,甚至在我
進步的時候,會偷偷露出一點點驕傲的神情。
但命運似乎總是開玩笑。成績公布那天,我落榜了。
我沒有考上那所夢想中的大學,也失去了和她更進一步的機會。
畢業典禮那天,我站在角落靜靜地看著大家歡笑著,而她,竟然主動走向我。她望著我,眼
中閃著淡淡的光芒。
「你還是一樣,笨得可愛。」她低聲說。
只為你一人應援 (中篇)
偶像這條路,從來不是只靠努力就能走下去的。
但我仍選擇堅持,是因為我知道,在台下,總有一個人,默默地為我揮舞著應援棒。
高一剛進學校時,我加入了偶像演唱社,和一群懷抱夢想的女孩一起練習。因為不習
慣面對觀眾,社長建議我們初次登台時可以戴上面具,減輕緊張感。
終於,社團迎來了第一次戶外表演。正當輪到我在全力演出時,天空突然下起大雨,
觀眾紛紛離席,現場變得空蕩蕩的。
就在我以為演出要在失落中結束時,我看見台下仍有一個人的身影,他淋著雨,堅持
不離開,手中的應援棒一刻也沒放下。
我心想:這個傻瓜,怎麼還在這種天氣下堅持。
當我的演出結束後,舞台只剩我和他。雨停了,陽光穿雲而出,照亮他溼透的模樣。
那一刻,我才看清楚,他竟是我們班上的同學。
後來有一次,我送作業到辦公室時,剛好看到老師在煩惱他的成績。我主動提出要擔
任他的學習指導,於是,在高三的那一年,我成為他的「專屬家教」。
某天,我試探性地問他:「為什麼那天雨那麼大,你還留在台下?」
他回得很平靜,卻讓我永遠記住了那句話:
「因為如果我走了,台下就沒人替她應援。
至少那一刻,我想讓她知道,就算所有人都走了,還是會有我在。
而且……我真的,很喜歡她的演出。」
畢業典禮那天,我看到他靜靜地站在角落,於是我鼓起勇氣走向他說:
「你還是一樣,笨得可愛。」
只為你一人應援 (後篇)
畢業典禮那天,羊宮望著我,眼中閃著淡淡的光。
我苦笑著說:「沒考上,應該沒資格再問你問題了吧?」
她卻勾起嘴角:「那麼,這次換我來問你問題好了。不過——之後的演唱會,
你還要像以前一樣,來參加喔?」
「诶?演唱會……?」
她輕輕一笑,將一封信遞到我手中:
「謝謝你,那天即使下著大雨,還為我應援。真的……謝謝你一直都在。」
說完,她轉身走向人群,只留下我和手中的那封信。
我愣在原地,心跳急促地打開信封。
上面只有一行字:
「畢業典禮結束後,我在那個舞台等你。」
典禮結束後,我來到三年前的那個位置。那年我站在雨中,而她站在光裡。
如今,燈光再次亮起,羊宮站在舞台中央,望著我。
她開口了,聲音微顫卻清晰:
「你還記得嗎?三年前那場雨,我在台上,而你在台下。
現在,換我問你了──
你願不願意,這一次讓我站在你身邊,為你應援一輩子?」
我沒有絲毫猶豫,大聲回應:
「我願意!」
──後來我才知道,她之所以對別人發了無數好人卡,
只是因為,她的心裡,早就已經有一個人了。
那個人,就是那年風雨中,為她應援的唯一身影。
君だけを応援してる (前編)
あれは高校三年の夏だったことを、今でもはっきり覚えている。
あの頃の私は、成績がいつも最下位で、どれだけ頑張っても周りに追いつけなかった。
これ以上落ちこぼれないようにと、先生は同じク
ラスの羊宮さんを、私の勉強のサポート役にしてくれた。
彼女はクラスでも注目の存在で、学校全体でも「
美少女」として知られていた。冷たい美しさと優れた学力を持ち、彼女から「いい人カー
ド」をもらった人で学年が埋まると言われるほどだった。でもまさか、そんな彼女が私の
補習の先生になるなんて、想像もしていなかった。
最初、彼女はとても冷たい態度だった。いつも嫌
そうな顔で私を見て、「こんな簡単な問題も分からないの?」とまるで「この人バカすぎるでしょ」という目で言った。
ちょっと傷ついたけど、私はいつも笑ってこう返
した。「もし全部できたら、君に教えてもらえるチャンスなくなっちゃうでしょ~」
ある日、彼女がふと笑って、そして私の人生を変える一言を言った。
「ふん、もし私と同じ大学に合格できたら、また教えてあげてもいいよ~」
その日から、私の心には一つの夢ができた。ただ
大学に合格するだけじゃなく、羊宮と同じ大学に入るという夢──彼女のそばにいるために。
私は必死に勉強を始めた。毎朝早く図書館に行き、夜は最後まで残った。
その間、何度も羊宮に質問をした。彼女は口では
「教えたくない」と言いつつも、いつも丁寧に説明してくれた。そして、私が少しでも成
長すると、こっそりと誇らしげな表情を浮かべていた。
けれど、運命はいつも皮肉だった。成績発表の日、私は不合格だった。
夢見た大学には届かず、彼女との距離を縮めるチャンスも失った。
卒業式の日、私は隅に立って、皆が笑い合うのを
静かに見ていた。そんな私の元に、彼女が自分から歩み寄ってきた。彼女は私を見つめ、その瞳には淡い光が宿っていた。
「相変わらず、バカで可愛いね。」彼女はそう、静かに言った。
君だけを応援してる (中編)
アイドルという道は、努力だけでは歩き続けられない。
それでも私が諦めなかったのは、ステージ
の下で、いつも誰かが黙ってペンライトを振ってくれていると知っていたから。
高校一年の春、私はアイドルライブ部に入
部した。夢を抱く女の子たちと一緒に練習する毎日が始まった。観客の前に立つのが慣れ
ていなかった私たちに、部長は「初舞台では仮面をつけて出てみたら?」と緊張を和らげる提案をしてくれた。
そして、ついに初めての野外ライブの日が
やってきた。私の番になり、全力でパフォーマンスしていたその時、突然の大雨が降り出
した。観客は次々と帰っていき、会場はがらんとした空間になった。
このまま誰にも見てもらえず終わるのかと
落ち込んでいたその時、ステージの下に一人だけ立ち続ける人の姿が見えた。彼は雨に打
たれながらも、ペンライトを手放さず、動こうとしなかった。
私は心の中で思った──こんな天気なのに、なんでまだそこにいるの?
パフォーマンスが終わる頃、ステージには
私と彼だけが残っていた。雨が上がり、雲の間から太陽が差し込み、ずぶ濡れの彼を照ら
した。その瞬間、私は気づいた。彼はなんと、クラスメイトだったのだ。
それからしばらくして、私は提出物を職員
室に持っていった時、ちょうど先生が彼の成績に悩んでいる姿を見かけた。私は自分から
申し出て、彼の勉強をサポートすることになった。高校三年の一年間、私は彼の「専属家庭教師」になった。
ある日、私は彼にそっと聞いてみた。「あ
の日、あんな大雨だったのに、なんで残ってたの?」
彼は静かに答えた。その言葉は、私の心に深く刻まれた。
「僕が帰ったら、誰も彼女を応援してくれないから。
少なくともあの瞬間だけは、誰もいなくなっても、僕はここにいるって伝えたかった。
それに……本当に、彼女のパフォーマンスが大好きだったんだ。」
卒業式の日、私は彼が静かに隅に立ってい
るのを見つけ、思い切って彼の元へ歩いていった。そしてこう言った。
「あなたって、ほんとに……相変わらず、バカで可愛いわね。」
君だけを応援してる (後編)
卒業式の日、羊宮は私を見つめ、その瞳に淡い光を宿していた。
私は苦笑いを浮かべながら言った。
「結局、合格できなかったし……もう君に質問する資格なんてないよね?」
すると彼女は口元を少し上げて、こ
う言った。「じゃあ、今度は私から質問していい?──これからのライブも、今までみたいに来てくれる?」
「えっ?ライブ……?」
彼女はふんわりと笑い、私に一通の手紙を手渡した。
「ありがとう。あの日、あんな大雨
の中でも応援してくれて。本当に……ずっとそばにいてくれてありがとう。」
そう言って、彼女は人混みの中へと歩き出した。残されたのは私と、その手紙だけ。
私はその場に立ち尽くしたまま、鼓動の速さを感じながら封を開けた。
中には、たった一行だけのメッセージが書かれていた。
「卒業式の後、あのステージで待ってるね。」
式が終わった後、私は三年前と同じ
場所へ向かった。あの時、私は雨の中にいて、彼女は光の中に立っていた。
そして今、ライトが再び灯り、羊宮はステージの中央に立って私を見つめていた。
彼女が口を開いた。声は震えていたけれど、しっかりと届いた。
「覚えてる?三年前のあの雨の日。私はステージの上で、あなたは客席にいたよね。
今度は私から聞く番──
あなたは、これからずっと私の隣に立って、応援される側になってくれる?」
私は一瞬の迷いもなく、大きな声で答えた。
「もちろん、なるよ!」
──あとで知ったことだけど、彼女が他の人に「いい人カード」を配っていたのは、
本当は心の中に、すでにたった一人だけ、大切な人がいたからだった。
その人とは──あの日、風と雨の中で、彼女を応援し続けた、唯一の存在。
#羊宮妃那