[歌詞] めざめの方舟--百禽

作者: fogflower (霧裡看花)   2011-05-14 16:09:12
【百禽(ひゃっきん)】
命(みこと)
暁(あかとき)闇に鳴きし響(とよ)めれば
降(くだ)ちぬ雲は四方(よも)の国へ
長き命の惜しけくもなしに
長きこの夜を廻(たもとほ)り
暴風(よこしまかぜ)に天(あま)飛ぶや風雲(かぜくも)は
畏(け)しきこの夜は
古昔(いにしへ)と別れし時よ
雨は降れど鳥は吟(うた)ひ
風は吹けど花は咲く
清き月夜
霞流るる天(あめ)へ行かば
畏(かしこ)きを眺(み)ゆ
雷神(なるかみ)光動(とよ)みて天伝(あまつた)ひ来る
百鳥(ももとり)は生ける世に
悲別(わかれ)の散り飛ぶを見つつ
荒墟(あれたる)悲傷(かな)しみ
逆風(あらきかぜ)吹く
この世の中を憂(う)しと思ひて
天降(あも)り座(いま)し
神に仰(あふ)ぎ
祈(こ)ひ祷(の)む
天(あま)照る月雲は流れ
鎮めたまふ御心
翻(と)び翔(かけ)る百鳥(ももとり)の
鳴き響(とよ)むる感悦(よろこ)び
絶ゆることなく
黄泉(よみ)の境に誘(いざな)ひ賜ひて
この夜は明け
千万(ちよろづ)神の懽(よろこ)びの御歌(みうた)
響む

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