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背景故事
「おじいちゃん、どこいったの？朝ご飯なのに」
「爺爺跑哪去啦？都要吃早餐了說」
「また女子高生見に行ったんじゃないの。ほんとに好きなんだから」
「又跑去看女高中生了吧。真的很愛看耶」
５時３０分に十平衛の朝がくる。早朝の稽古の後に女子高生の通学風景をみるのが、彼
の日課である。孫娘たちから「恥ずかしいからやめてよ」といわれても、「たくさんの
女の子を見ないとわしの１日が始まらんのぢゃ」といって、雨にもまけず、風にもまけ
ず、通ってしまう十平衛だった。最近では創立記念日までもすべてチェックする熱心さ
に、家族たちにも諦められているようである。
五點三十分，十平衛的早晨來臨。早上練習之後，去看女高中生上學的風光，已成他的日
課。雖然孫女們都跟他說「很丟臉別再去了」，但他自己的理由是「不多看幾個女生，老
朽的一天就不會開始了嘛」，所以他就風雨無阻地天天去了。最近他連創校紀念日也熱心
地去查，所以家人也只好放棄了。
「もしかして、また"世界一になってくるのぢゃ"とかいって出ていったんじゃないの」
「難不成，他又說什麼『要當世界第一』了吧」
「あたしは昨日のテレビでやってた、山の手のお嬢様学校の制服をチェックしにいった
んだとおもうな」
「我昨天看了電視，他八成是跑去看山手的名女校制服去了」
「ありえるわね」
「很有可能耶」
あはは、と孫娘たちは笑った。彼女たちの１日はこうして始まる。好き勝手なことをや
っていても、許されてしまうのは十平衛の人徳かもしれない。
孫女們都咯咯笑了起來。他們的一天就這樣開始了。雖然率性而為，但往往又會被原諒，
這也許就是十平衛的人格特質吧。
「若い娘はええのう、それに引き替え、わしの道場の奴ときたらどうしてこうも暑苦し
い男共ばかりなんぢゃろう」
「還是年輕女孩子好，話說回來，怎麼來老朽道場的盡是些臭男人啊」
山の手のお嬢様学校に通学する女子高生に交じりながら、十平衛は顔をしかめた。弟子
に指導を求められるたび、何だかんだと理由をつけては断っているのは、そんな下らな
い理由だったのだ。
十平衛一邊看著山手一帶的名女校通學，一面愁眉苦臉。弟子門來請他指導時，他就便找
些理由拒絕，原因其實就是這麼無聊。
「ピチピチギャルだったら寝技でも教えてやるんぢゃが…、そうぢゃっ！舞チャンは柔
道は嫌いかのう。舞チャンに一つ"柔よく剛を制す"世界を教えに行くかのう」
「好想教年輕有活力的辣妹地面技喔…、對了！小舞不喜歡柔道齁。不然老朽來到世界上
去宣揚『柔能克剛』給小舞看看好了」
後日、不知火舞は突然の十平衛の訪問に驚くこととなる。
過沒幾天，十平衛突然拜訪不知火舞，讓她嚇了一大跳。