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黒柳徹子の半生が“帯ドラマ”に 『トットちゃん』松下奈緒、山本耕史ら出演者発表
女優・黒柳徹子(83)の半生をドラマ化する『トットちゃん』が、テレビ朝日系帯ド
ラマ劇場(月~金 後0:30~0:50)の第2弾作品として10月から放送開始される。脚
本は大石静氏が担当し、激動の時代を駆け抜けた、徹子とその家族の物語を描く。これ
までテレビドラマ・映画などの映像化は一切されていない『窓ぎわのトットちゃん』の
時代からもエピソードを抜粋。テレビ女優・一期生として活躍したNHK時代や、これま
で一切語られることがなく、このドラマではじめて明かされる“国境を越えた恋”まで
、黒柳の怒とうの半生に迫っていく。
黒柳は「私の家族のことが、ドラマになる。仲が良かった、父と母の若い頃を見られ
る。『トットちゃん』と呼ばれていた私は、戦争の中で、生きのびる事ができました。
何て、ラッキーな人生だったことと、いまさら、ありがたく思う。テレビ女優第1号と
して、仕事をはじめて以来、64年間テレビに出続けられることが、できました。何十年
も忘れることができなかった、犬の『ロッキー』も出てくるらしい。私も、楽しみに見
たい『トットちゃん』! ご成功を、お祈りします」とコメントを寄せ、期待を露わに
した。
同ドラマは、4月にスタートした倉本聰氏のオリジナルドラマ『やすらぎの郷』の次
に放送されるもの。バトンを受け取る大石氏も、連続テレビ小説『ふたりっ子』、大河
ドラマ『功名が辻』、ドラマ『セカンドバージン』(いずれもNHK)など、国民的人気
ドラマを数多く手掛けてきた。
物語は、黒柳が生まれた1933(昭和8)年の4年前、母・朝(ちょう)と父・守綱(も
りつな)が運命的な出会いを果たすところから始まる。戦中・戦後の困難な時代を経て
、稀代のスターはいかにして生まれたのか。その個性が巻き起こしたさまざまなエピソ
ードを、昭和の芸能史、テレビ史をひも解きながら、笑いと涙で綴っていく。
あらゆる困難を明るく大胆に乗り越えていく母・朝を演じるのは、松下奈緒。朝はオ
ペラ歌手を志望し音楽学校に通っていた女性で、音楽的才能にもあふれている松下には
ピッタリの役どころといえそうだ。そして、天才的なバイオリニストだった徹子の父・
守綱には、映画、舞台、ドラマなどで縦横無尽の活躍を見せる山本耕史が決定。黒柳の
子ども時代は、NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』『ごちそうさん』、同局の『家政
夫のミタゾノ』などで注目された子役・豊嶋花が演じる。
松下は「こんな夫婦、家族ってすてきだなと思っていただけるよう女性らしく、時に
強くたくましく、チャーミングなお母さんになれるよう、そして黒柳徹子さんの素晴ら
しい思い出に恥じぬよう、一生懸命、妻、母になりたいと思います」。
山本は「黒柳徹子さんご本人からもさまざまなお話をうかがい、私自身もこのドラマ
にかける思いをさらに強くしました。ドラマは完全なノンフィクションではありません
が、実話を描いた作品というものはそれぞれのエネルギーが組み合わさったとき、愛あ
ふれる素晴らしい物語になると信じています。そんな物語を紡いでいく一員として、徹
子さんという大スターを世に送り出したお父様になれるよう、真摯(しんし)に演じて
いきたいと思っております」と意気込みを語っている。
黒柳の人生に多大な影響を与えた“トモエ学園”校長・小林宗作役には竹中直人が挑
むほか、高田純次、八木亜希子、佐藤B作、古村比呂、小澤征悦、高岡早紀、凰稀かな
め、黒坂真美ら演技巧者たちの出演が続々決定している。