http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150630/k10010132771000.html
箱根山 噴火警戒レベル「3」に引き上げ
神奈川県の箱根山の大涌谷で、29日に確認された新たな噴気孔の周辺に火山灰などが
積もっていることが確認され、気象庁は「ごく小規模な噴火が発生したとみられる」と
発表しました。そのうえで、箱根山では今後、大涌谷周辺の居住地の近くまで影響を及
ぼす噴火が発生する可能性があるとして、噴火警戒レベルをレベル2からレベル3に引
き上げ、警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと、30日午前、神奈川県の箱根山の大涌谷で29日に確認された新
たな噴気孔の周辺に火山灰が積もり、噴出物で周辺が盛り上がっていることが気象庁な
どの現地調査で確認されました。また、ロープウエーの大涌谷駅付近でも灰が降ったこ
とが確認されたということです。
このため気象庁は「箱根山の大涌谷で、ごく小規模な噴火が発生したとみられる」と発
表しました。気象庁は、箱根山では今後、大涌谷周辺の居住地のすぐ近くまで影響を及
ぼす噴火が発生する可能性があるとし、改めて火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベル
を「レベル2」から「レベル3」に引き上げました。
そのうえで、大涌谷から1キロ程度の範囲では噴火に伴う噴石などに警戒するとともに
、風下にあたる地域では1キロを超えて小さい噴石が飛散するおそれがあるとして、注
意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、神奈川県の箱根山では29日午前、観測以来初めてとなる火山性
微動がおよそ5分間にわたって観測されたあとから火山性地震が多い状態が続いている
ほか、29日は大涌谷周辺で粒子状の物質が降ったことが確認されました。
また、30日も午前中、箱根町で震度3から1の揺れを観測する地震が10回発生する
など、火山活動が高まっています。