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133翳りゆく食卓
~えりな回想~
えりな「あの…才波さま 私…貴方のような立派な料理人になりたいです」「いつか私の
料理をめしあがってくださいますか?」
城一郎「…よおし じゃあ君が良い料理人になった時ご馳走になるとしよう」「君の品を
味わうのはその日までのお楽しみだ」
~回想終了~
えりな(今回もあの方はお出ましにならない。…まだまだ精進が足りないということね。
いつかあの人がいらっしゃる日のために…)
えりな父は秘書子の制止を振り切り店內へ。
えりな父は言う。
「えりな…君の料理はこの程度の人種に振る舞うためにあるのではない。」「もっと仕
事する相手を選びたまえ」「君の品位が翳むよ」
お客さんたちは一同にいう。
「何だと貴様!!!」「無禮な!」「謝罪したまえ!!」
お客さんの中には秋の選抜で審査員の人もちらほら。喜多修治や安東慎悟、なつめ・お
りえ姉妹(元十傑はいない
喜多修治「あの男は何年も前に遠月から追放されたはずだ!!」
(這四人是秋選初賽評審)
~秘書子回想~
図書館で料理誌を眺めていたとき、えりな父の名前を見つけた。あの男の顔を見たのは
その一度だけ。それ以外の寫真は一枚殘らず處分され學園に全く殘っていないからだ。
秘書子は自分の父親にえりなの父と母はいらっしゃらないか尋ねる。
秘書子の父は言う。
「えりなの父の事は誰にも質問してはいけない。えりなの保護者は仙左衛門殿。それだ
けわかってればいい。」
薙切の家においてその男の存在は完全に消去されていたのだ。
~回想終了~
えりなは父と顔を合わせただけなのに異常なまでの怯えている。
なつめ・おりえ姉妹はえりな父に言う。
「食事の席にずかずか入ってきてさっきの物言い。貴方の方こそ品位があるとは言い難
い。」
父はこう反撃する。
「レトルトカレー界のトップにいる人たちですね。子供騙しの味を世界中に撒き散らす
ビジネスは順調ですか?」
なつめ・おりえ姉妹は遠月と正式に契約していて、自分達に対する侮辱はそのまま遠月
をおとしめる事に…という。
しかし、えりな父はいう
「そう、現狀は実に嘆かわしい。だから僕は遠月にきた、あるべき姿へ正すために。」
えりな父は続けて言う。
「食の有識者を名乗る者たちの何人が本物の美味を理解しているか。"真の美食"は優れ
た絵畫や彫刻、音楽に似ている。」
「それ以外は"料理"ではない。"餌"だ」
なつめ・おりえ「遠月を動かす権限は今の貴方には一切ない。」
えりな父「そうでしょうか?血は確かにそこにある。そして教育もだ。さぁ、えりな…
料理を教えてから10年。君がどれだけ腕を磨いたか見せて欲しい。」
すかさず、秘書子はえりな父に対して飛び入りのお客さまはお斷りしてると告げるも、
父はテーブルは空いてるじゃないかと言って、テーブルへ。
そこにソーマが來店。
秘書子の顔が明るくなる。
ソーマ「よう薙切ぃ。席空いてる~?」
えりな「…幸平……くん……?」
次號Cカラーに続く
買大小姐送秘書子!?